植樹(木を植える)でサンゴ礁を守る・ローソン「植樹プロジェクト」

このページについて

今、急速に失われつつあるサンゴ礁を守るために、私たちは何ができるでしょう?私たちりんぱなは、サンゴ礁が荒廃する原因の1つ、赤土流出を無くすため、農地周辺を緑化する活動を始めました。

この活動は株式会社ローソン国土緑化推進機構「緑の募金」NPO法人 樹木・環境ネットワーク協会の支援を受けて実施しています。

サンゴを育む森を造る

コンビニ大手チェーンのローソン国土緑化推進機構NPO法人 樹木・環境ネットワーク協会は、国内はもちろん、世界中で植林活動を実践されています。コンビニのレジにある「緑の募金」箱などの善意が集って大きな力となり、世界中で森が育まれているのです。

参考 ローソン緑の募金ローソン

私たちりんぱなはサンゴ礁保全のためにいくつかの取組みをしていますが、陸地から流れ出る赤土などをできるだけ減らすため、効果的な赤土流出防止策を模索しています。

サンゴ礁を豊かにするエコツアー [代表からのメッセージ]

この度りんぱなでは、ローソン国土緑化推進機構樹木・環境ネットワーク協会 さまらのご支援をいただき、石垣島で植樹活動を行いました。

この活動は、緑化面積を増やすことはもちろん、サンゴ礁を守るための陸域対策として、そして100〜150年後に人の暮らしに役立つ里山になることを目的として行っています。

サンゴ礁と陸の関係

沖縄・石垣島では、雨が降ると山林、工事現場、道路、農地などから赤土が溢れ出て、海へと流れ出てしまいます。それにより、島の周囲にあるサンゴ礁はさまざまなダメージを受けています。

石垣島は島の面積の1/3以上が農地なので、赤土流出は、面積に換算すると農地に由来するものが多いと考えられます。

農地の表土流出を抑えるためにはハード面の整備が必要ですが、そうは言っても畑の構造を変えることはとても難しいこと、土砂の流出を防ぐ工業用のネットなどもありますが、そういったもので畑を囲むと ↓ のような問題がおこります。

  • トラクターなどの機械が入りにくい
  • 排水性が低下する
  • ネットを設置した面積分、減収となる
  • コストが非常に高く、台風ですぐ壊れる
  • ネットは目詰りするので小まめなメンテも必要

農家からすると、どれも好ましくない事ばかりです。それに見栄えもよくありません。私だって自分の畑には設置したくないかな…。

ですが、そうした構造物が逆に利益を生むことになったらどうでしょう。たとえば、農地に木を植えることで様々な利益を得る事ができるとしたら…。

植樹の様々な効果

農地や農地の周辺に木を植えると、

  • 透水性が向上して表土の流出を低減
  • 頑丈な根は土を持上げ、他の植物と組合わせて土留めに
  • 防風林となり、台風時の被害を低減させる
  • 木陰が増え、農作業の助けになる
  • 樹木を加工して出荷し、直接的な利益になる

私たちが植える樹木は小まめなメンテナンスが不要な上、多面的に利用できます。

他にも、コンポストに葉をすき込めば2ヶ月で良質な堆肥となり、木陰は鳥たちを集め、鳥たちが害虫を駆除する効果も。花が咲けば蜂などの有益昆虫はもちろん、在来の昆虫たちにとっても蜜源として機能するし、実りの時期はヒトもカメも大喜び。

キャンプの時には薪になり、腐りやすい木はキノコの栽培に、腐りにくい木はエーク(パドル)の材料になりえます。木によっては防虫効果のある製油もとれたりと、多面的な利用も期待できます。

樹木は幹だけなでく土中にもCO2を固定するため、カーボンオフセットとしては勿論、時間をかけて栄養豊富な豊かな土壌へと変遷させていくのです。

昔の石垣島は

西表島に研修に出かけたとき「お前のいる土地、もう土はだめだろ」と、初めてお会いする農家の方に言われました。「僕もあの近くに住んでたけど、作物が育たなくなったから西表に引越してきたんだよ」と、若い頃の話を聞かせてくださいました。

その頃は今のような化学肥料もなく、森を切開き、その森にあった腐葉土のみを利用して畑作をしていたそうで、そうした肥沃な土は大雨ですぐに海へと流れ出てしまったそうです。

森を切崩すと強い日差しが地面に差込み、土をカラカラに乾して素焼の植木鉢のように固めます。ゲリラ豪雨より強力なスコールはそれを一気に溶かして海へと押し流します。

元々、沖縄・石垣島の土地は石灰岩や花崗岩などの岩盤の上に、わずかに1mほどしか土が積っていませんし、栄養素も乏しい。さらに経年、台風や雨により侵食される。そうした厳しい条件下で農業が営まれています。

全ての農地に応用できるわけではありませんが、農地の周囲に成長が早く収穫も可能な樹や草を植えれば、樹自体も収益になりえる上に、耕土流出(= 赤土流出・表土流出)も抑えられます。結果、栄養塩である肥料の使用量を減らしたり、土を他からもってきて追加するなどの作業も低減されるでしょう。うまくいけば、サンゴ礁保全につながるかもしれない。

今回の植樹はこれらの試験的な意味合いも含まれています。木が育ち機能するには最低でも3〜5年はかかるため、結果を出すには時間もかかりますが、農場に対してデメリットの少ない方法を提案したいと思います。

未来の森を造る

植樹はこうした短期的な利益だけでなく、100年、150年先の利益(長期目標)を見込むことも可能です。100年先に里山となり、持続可能な農業へとつながったり。「ヒトが使う森」になるよう意識してゾーニングをしています。

それに、樹っていいですよね。朝露に照らされて輝く葉っぱとか、昼間の優しい木漏れ日、夕暮のシルエット、夜ふけすぎに全身(葉)で雨粒を受ける音とか。樹はどこを見ても美しいと思います。いろんな生きものも集るし。

今回はこうして沢山の方々にお世話になって植樹を行いました。ご支援くださったローソンの皆さま、国土緑化推進機構さま、そして場を取持ってくださった樹木・環境ネットワーク協会さま、ご教授頂いた方々、協力してくれたスタッフの皆さんに、心より、お礼申上げます。ありがとうございました。この島の未来が、より美しくありますように!

植樹事業は今後も継続致します。皆さまもどうぞご支援下さいませ。

その後の様子

植樹した畑にスプリンクラーを立てました。 台風8号、通過しました。植樹した木は…! 植樹した木々がイモムシに食べられてる!

イベント前の会場づくりの様子はこちら

「ローソン活樹祭」の会場作り