今日はサンゴ礁の調査へ。波にもまれた3時間(前編)

今日は台風の影響で雨、風、流れともに強いため、残念ながらSUPツアーは中止になってしまいました。ツアーがなくなった午前中、ガイドあきらは事務所近くのサンゴ礁に出掛けてきました。

りんぱなでは、事務所周辺のサンゴ礁を8カ所調べていて、4カ所の水温を記録してきました。
今日は新しいスポットに水温計を設置するのと、いつもの調査地点の透明度を測定するのが目的です。

1時間おきの水温を3ヶ月間自動で記録してくれる小さなデバイス

私たちが調べたいサンゴ礁の面積は約2.5㎢(東京ドーム50個分)ほどで、
現在1/5のエリア(8つのスポット)を泳いで、記録をつけています。

今日も台風の影響で流れが強い中、往復1kmを泳ぎっぱなしで行きます!
楽できないかな〜と思うけど、やっぱり自分で泳ぐしかありません >
作業も全て素潜りなので結構大変。

それなのに 今日はカメラのセッティングを誤って、帰って見ると全部ピンぼけに!
あぁぁ。北東の強風と西からの猛烈な流れに、文字道理もみくちゃにされて頑張ったんだけどなぁ…。
250枚の記録をもう一度やり直さなければ。

去年産まれのサンゴのこどもと、2〜3歳のサンゴの子ども

でも嬉しいことも沢山ありました!
指先にある小さな青い色は、昨年産まれたサンゴの子ども。
去年は島中のサンゴの7割が死滅するという非常にショッキングな出来事がありましたがわずかではあるけれど、この海域にもサンゴの子どもたちも息づいています。(右の写真、引っ繰り返ったユビエダハマサンゴに、別の種類のミドリイシというサンゴがいくつも生えています。これは数年前に生まれた子どもたち)

水温計の設置と、水平透明度の測定の様子。

水温計は海底に落ちていたブロック(漁師が置いていったのか)に紐で固定しました。3ヶ月後に回収に来ないといけないのですが、広い海の中(今日のスポットは東京ドームくらいの面積)でどうすれば、この地点を探すことができるのか。
方法はシンプル。「水路南のガレたユビエダからセンターの屋根に向かって南東50m」の地点、と、こんな風に覚えています。50mはフィンキックの回数で割り出せるし、スポットの南東には建物の屋根が見えるのでそれが目印。では、南水路にあるユビエダハマサンゴへはどうやっていくかというと、これはもう感です。「だいたいあそこ」と思って行くと、ピンポイントで行けるんです。感覚なのでどうにも表現しようがないのですが、わずかな目印や記憶を頼りに、ほぼピンポイントで行くことができます。

ブロックに紐を通してロガーを取り付けて、、としばらく水中で作業をしていると、辺りが急に暗くなりました。一度呼吸をしにあがり、もう一度水中へ。再び顔を上げると、海面がとってもきれい…。雨が降ってきました。水面から顔を出すと一面、雨で真っ白。

どんなに雨が降っても中身を絶対に濡らさないのがこれ。私が世界で最も信頼する防水バック、Patagoniaのストームフロント・ヒップ・パック 10L
完全防水のカバンで、中に空気を入れておけばしっかりと浮かびます。写真ではフロートに巻き付けていますが、移動中は抵抗を減らすために直接背負って泳ぎます。簡易ブイとしてロープで海底につないで場所の確認にも使えるので(メーカーは推奨しないかもしれないけれど 笑)、最高に使い勝手がいいカバンです。

そして、やたらと人なつっこいウミヘビ。何度も足ひれに絡みついてきたり、手に「すり〜」ってしたり。そのたびに変な声が出て独りで笑ってました。

さて、なぜサンゴ礁の調査をするかはまた明日。お楽しみに!

サンゴ礁調査・データロガーの設置へ(前編)
なぜサンゴ礁を調査するのか(中編)
海で生きる、私の生き方。サンゴ礁調査(後編)

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