私たちは木を植えて、森を創っています
りんぱなでは、2018年から森づくり(植樹)をはじめました。
私たちのお店の周りには大きな畑があります。元々は森で、1960年代に開墾されサトウキビ畑となりましたが、70〜80年代には「畑の栄養がなくなった」とこの土地から人々が出ていってしまったそうで、周辺は不耕作地や休耕田になっています。
(動画の中で)お店があるのは「中央のぼこっと盛り上がっているところ」。この土地は海底が隆起(持ち上がった)した場所で、周囲は15m以上の切り立った崖。木々は垂直の崖にも生えています。
中央の開けた場所には以前の持ち主が牧草を植えたため、土が締固められて水が浸透しません。このままでは表土が少しづつ海に流され、いつかは畑の土もなくなるし、土と共に流れ出す栄養やバクテリアでサンゴも死んでしまいます。
土を固めたほうが土が流れ出さないような気がしますが、実は逆なんです。沖縄の土は粘土質でとても細かいので、台風などの強い雨粒が叩きつけると表土を削り取って流してしまいます。
木を植えることは、サンゴや畑を守ること
こうした場所に木を植えると、地中に根がネットワークのように広がり、降った雨は根に沿うように地中へと染み渡ります。土の下は石灰岩(サンゴの化石)の岩盤ですから水はそこで濾過され、ミネラルが増えた状態で海へと還ります。
それに、木々の落ち葉が腐葉土となり土地の栄養,生物量,CO2の固定量が豊かになり、また台風などから守る防風林としても機能するため様々な恩恵を与えてくれます。
植えて2年半の”小さな森”です。樹高は2mを超えたものもあります。
未来の畑と、未来の海を同時に創る
木々はゆっくりとしたスピードで成長します。表土が流れにくくなるのに、あと数年。土質が改善されるのには数十年かかります。ですから、これは自分のためにやるのでなく「未来の世代」のためにやっていることなんです。
そうした考えを持つ方、賛同してくださる方が続々と集まり、この“小さな森”はだんだんと大きくなりつつあります。植えてくださった方へのお礼も込めて「木を植えた皆さん」をご紹介します。
木を植えた人たち
りんぱなでは普段はエコツアーのガイドショップをしていますが、木を植える植樹イベントを年1〜2回、ほかにも少人数の団体むけに植樹を取り込んだツアーも開催しています。
ローソン・樹木環境ネットワーク協会・国土緑化推進機構の皆様、谷岡さん、りんぱなのスタッフたち
いちばん最初の植樹は2018年、コンビニのローソンさん、国土緑化推進機構さん、樹木環境ネットワーク協会のご支援を頂いて行いました。
ローソングループでは、「ローソン緑の募金」を通じて、森を守る活動をしています。
今回、新型コロナウイルスの影響で休校中の子どもたちに楽しんでもらい、笑顔になってもらうために、4週連続(4/15、4/22、4/29、5/6)で水曜日に、森やそのまわりの生き物についての説明をクイズ形式で紹介しています。第3回は、この植樹イベントにも関係したサンゴのクイズ!ぜひご覧ください。
タニヤン、タッキー
りんぱなのホタルツアーのお客様だったタニヤンがクラウドファンディングを立ち上げ、苗を植えに来てくれました。この活動を通して団体を一つ立ち上げました。
野坂さま、グリーンマルチのご提供
同じくホタルツアーに参加してくださったお客様が、植物で地面をマルチングするための資材をお送りくださいました。これは設置している様子です。
NPOうみもりそら のみなさま
石垣島北部で、自然の中で子どもたちへの教育活動をされているNPOうみもりそらのみなさんが植えに来てくださいました。
エコツアーで海外からも
夏休みに石垣島に観光で来るときに「植樹をしたい」というご要望。特に、「サンゴ礁を通してお子さんたちに学びを」というご希望に沿って1日のプログラムを作りました。
地域の皆さんとの植樹イベント
ローソン・国土緑化推進機構・樹木環境ネットワーク協会の皆様のご支援をいただいて、二回目の植樹イベントを開催しました。
青山学院ボランティアサークルの皆さん
青山学院ボランティアサークルの皆さんが「石垣島のサンゴ礁を守りたい。そのためにできることは?」と自分たちでボランティアにきてくださいました。
植樹した場所の除草作業や、下のビーチの清掃活動などをしてくれました。
Ishigaki Inovation lab のみなさん
タニヤンらが率いるIshigaki Inovation labにて植樹を行いました。
サンゴキャンプにて
りんぱなの宿泊プログラム、サンゴキャンプでみんなで木を植えました。
第二回サンゴキャンプにて植樹
第二回サンゴキャンプでも植樹をする予定でしたが、充実しすぎた内容に加え天候不順もあいなって全員での植樹はかなわず。終了後も延泊したお二人と一緒に植えました。
常連のお客様ともご一緒に
いつもりんぱなに来てくださる常連のお客様もお店に立ち寄って木を植えてくださいました。
ライブイベントの収益を用いて
「海はいのちのたからもの」
1月に東京で開催されたライブイベントは、参加してくださった人数分の木が植わる植樹付きイベント!
りんぱな・アイサーチジャパン・Kyatの3団体で開催したイベント。ブログも御覧ください。
他にも沢山の方のお力添えで木が植えられています!
皆さん本当にありがとうございます!
私が今後も木を植え続ける理由
私たちが今後も木を植え続ける理由は、ページの上で述べたように海と陸を豊かにするためです。
「森は海の恋人」という言葉に代表されるように、青く輝くこの星では水を通じて命が循環しています。その水がもっと透明で美しくあるよう、手を差し伸べるのが私たち人間の役目だと思うのです。
参考
植樹の鬼となれ!森をアメリカ1個ぶん増やせば気候変動を緩和できるんだGIZMODE
一本一本手作業で植えられていく木々。木を植えるためには草を刈り、植えた後も草を刈り、枝を打ち、込み入ったら間伐し…。植物たちの成長は止まることがないから、私たちもずっと動き続けるんです。
植えた木々は
植えてすぐの苗木です。先に刈り取っておいた敷草をスタッフが敷きつめて、雑草が茂らないようにしてくれました。
台風で倒れた木もあったけど、もう一度起こして植え直しです。中には草に埋もれて気づかずに枯らしてしまったものもあったけど。ごめんね。
草刈りをしに島外からも沢山の方が来てくださって本当に嬉しい!ありがとうございました^^
ガイドあきらは、山の取水口を修理し、スプリンクラーを直したり。草刈りや補植(枯れたところにうえ直す)をして日々を過ごしています。
植えてちょうど1年目!植えた時には左のポット苗のサイズでしたが、1年でこんなに大きくなるんですね。
このブログでは植えたり、草刈りをしてくださった皆様のご紹介を、お礼を込めてさせていただきました。次回は植えた木々の成長具合をお届けします!
みなさま、本当にありがとうございました✨
追伸:島の方で体を動かしたい方がいたらぜひ草刈りに来ませんか?(笑
お待ちしていまーす!