石垣島のホタルツアー
「今日初めてホタルを見るんです」と、フィールドまでの車の中で嬉しそうに話すお客さま。今日はカップルのお二人だけの貸し切りだったんですよ。
フィールドに着く前に高台に寄って夕日を見ようと思ったのですが、西表の上にデッカく腰を据える雲に隠れてしまって残念〜。そのまま夜のジャングルに向かいます。
フクロウが見れた!
フィールドについたら、南国の植物の話しを。熱帯林(ジャングル)の中に生えるヤシの木や、超巨大なゼンマイなどを見ていると、、、フクロウの声が近づいてきます。このフクロウ、名前はリュウキュウコノハズクと言います。
そして、この島で唯一僕だけが道具一つ使わずにこのフクロウを呼べるんです(季節や天候、場所によっては見れないこともあるけど、最近ホタルツアーを始めた新しい場所では9割方見れてる!。いままでツアーで見れた方は、フクロウの呼び方は秘密にしといてくださいね)! 呼びはじめてしばらくすると、すぐ目の前の木にとまって、「ホッホー、ホッホー!」と鳴きはじめました。それからずーっと僕らの近くにいてくれるフクロウ。かわいすぎ。 (写真はフクロウ用のレンズを忘れたので撮れず~)
「フクロウはじめてみた!」お客さまも大喜び!僕も大喜び(笑)
いよいよ、ホタルが飛び出した!
フクロウの興奮冷めやらぬうちに、今日のメインのホタルたちが飛び出しました。この美しホタルの乱舞に解説は不要ですね(でも話しちゃいましたが)。風がふくとホタルたちは地面に向けて急降下。たまに小枝や蜘蛛の巣にぶつかりそうになって急降下するホタルも見れました。このホタルはヤエヤマボタルといいます。研究者の人達はヤエヤマヒメボタルと言うこともありますが、どっちの呼び方でも大丈夫でしょう。ヤエヤマボタルは光り出す時間も決まっているし、場所も決まっています。光り始めたころはチラチラを少し弱いように見えたヤエヤマボタルの明かりが、おわり頃になるとキラキラと力強く輝くようになります。お客さまが途中座りながらホタルを見ていると、そのまわりを何匹ものホタルたちが通過していきました。30分〜40分ほど光ると、ヤエヤマボタル達は光るのをやめてしまいます。この場所は、先月中半から使い始めた新しい場所なので、まだ写真がうまくとれないけど(場所が変わると中々慣れないのです)沢山のホタルたちを見ましたよ。
帰りがけは、少しだけ星空を。
台風の影響で厚い雲に覆われている石垣島ですが、でも僕は諦めません。今日のお客さまは「星が好きなんです」とマイ双眼鏡も持参しています。だから余計に「曇りですねぇ。帰りましょう」と、ホイホイ帰るわけにはいきません。普通はホタルを見終わった後は場所を移動して星空を見ますが、今日は雲の切れ目を待つためにちょっとネタを探しに….。すると!光る○○を見つけました!
「ホタル以外に光る生き物がいるんですが、さぁ何でしょう?」と問題を出すと、しばらく迷いながら「キノコ!」の答えが。生き物好きなんですねぇ。いろんなコトをよく知ってるお客さまでした。
今日は確認しませんでいしたが、たぶんシロヒカリタケという発光キノコだと思います。思います。この手の発光キノコは、もしかすると「新種」なんていう可能性が非常に高いので、明日よーーく確認してみようと思います。シロヒカリタケを見たあとは、お待ちかねの星空。んーーー。でも、残念ながら雲が多くて。でも、ホタルを見ているときに比べると、幾分雲の切れ目が出きていて、ちょこちょこ星が顔を出します。ヘラクレス座や、獅子座が、ちょこっとだけみえました。帰りにはおおきな満月も!
ヤエヤマボタルの明かりは、まだまだ続きます。
今日は満月なので、200匹弱のヤエヤマボタルが飛び交いましたが、あと2週間して新月になるともっと沢山に(500匹以上)に増えるのではないかと期待しています。
皆さんも石垣島に来るならぜひホタルの光を見に来て下さいね。今日もホタルツアーに参加していただきありがとうございました!
(あきら)
今日のふくろうです。
野生の生き物特に夜行性の生物に強い光であるフラッシュによる撮影をする事はどうかとおもいますが・・・
プロの写真家でも最近は安易に使用しますがはたして良いことなのでしょうか
自然を守る事になるのでしょうか
色々と疑問を感じます
コメントありがとうございます。
私も夜行性生物へのライティングにはかなり気を遣っています。
フクロウの幼鳥などは強い光を当てると失明してしまう可能性があるとの話しも聞きますから、私は顔に光りをあてることはしていません。そのため、私のブログではフクロウやコウモリなどがこちらを見ている写真は数える程です。後ろ姿だったり、体は正面でも顔は後ろを向いていたりと、寂しい写真ばかりですが、仕方のないことです。
この写真は外灯の明かりに集まった虫を採りにきたところを撮影しています。横顔をねらったつもりでも、コウモリの場合はどこを見ているか解りづらく、撮ってみたら正面だった、、という事もたまにあります。私も技術をあげていきたいと思います。
ご指摘の通り、夜光性生物の写真を撮る方や同業者などは、強力なライトを使ったりフラッシュをバシバシ焚いたりして、結果的にフクロウなどはその場から逃げてしまいます。弊社のツアーに参加していただいたお客様ならわかると思いますが、弊社ツアーでは、フクロウより先に私たちがその場からいなくなります。
毎回ブログでこのような説明はできませんが、過去の記事では夜光性生物の撮影方法などにも触れていますので、また何かご不明な点がありましたらコメントしてください。