皆で進めるサンゴの調査 〜学生たちのサンゴ合宿〜

私たちの夏は、お客様を自然の中へガイドすることだけにとどまりません。
学生たちがインターンとして泊まり込みでお店の手伝いに来る季節。サンゴ調査にも力が入ります。

ガイドあきらが2018年に移植したサンゴ。1年間で大きく育ちました。
その成長は予想以上のもので、昨年移植したばかりのサンゴを見ていたリピーターの学生からは驚き&喜びの声もあがりました。

この海に毎日潜りサンゴ調査を進めます。
サンゴの健康状態をチェックしたり、潮流やコーラルネット(サンゴ基地)に居着いた魚たちの様子などを記録したり、コーラルネットやアンカーロープの掃除をしたり。

夜は皆でその日の新しい発見や得た情報などをシェアリング。その内容に関してそれぞれ文献等で調べ、考察し、意見交換します。今年初めて来た学生からも新しい視点から新鮮な意見や疑問が出てくる出てくる。皆で「うーん」と頭を悩ませ、笑い合い、翌日の調査目標を考えているとあっという間に夜が更けてゆきます。

一人ではなかなか出来ないことも、皆で力を合わせることで出来るようになっていく。
新しい人が入ってきたら、先輩が教えることで教える側も学ぶことが増えていく。

「サンゴ礁の再生」に向かって皆で気持ちをひとつにします。

サンゴに関する知識だけでなく学生たちにとっては学べることがたくさん。
共同生活のため食事は皆で自炊なので、包丁をあまり持ったことのなかった人でも何か一品作れるようになったり、あまり潜れなかった人もずいぶん潜れるようになったり、ツアーのお客様への礼儀や心掛け、身辺整理などの意識も高まったり。
最初は皆の意見を聞くばかりだった人も後半には自分の意見を発言できるようになる姿もありました。

また来年も来てくれると嬉しいです。

一人ひとりの足跡が、時の流れに刻まれて新しい未来を創っていく。
私たちは、美しいサンゴ礁がこの地球に生き続けることを切に願い、信じて、また明日も海へ向かいます。

あきらが掃除しているのは、移植して1年目のサンゴ畑です。

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