[うるまの森再生プロジェクト]植樹苗を買いに、森の中の農場へ
↑前回のブログ:午前中は苗の買い出しに出掛けましたが随所で話込んでしまい植付けのスタートは13時過ぎに…。現地に戻ってきて植付け場所の相談をはじめたものの…↓
植付け場所の相談から新しいプロジェクトが産まれそうでワクワクが止りません(植樹が始りません)。
話は尽きないので植樹の意義をご説明します 笑
大雨が降ると畑の表土が海に流れ出してしまいサンゴを傷付けてしまいます。表土の中でも「赤土」と言われる沖縄の土は粘土質が高く、海に流れ出すと海水のイオンと結びついて速やかに沈降します。
サンゴは赤土に覆われると触手を動かし取除くのですが、体力を奪われ、こうしたストレスで病気になるといわれています。そして2017年頃、新たな発表がなされました。
静岡大の鈴木款先生によると「赤土には 1㎤ あたり 1億 のバクテリアがいる」らしくその一部がサンゴを病気にしてしまうのだそう。
他にも畑には大量の栄養分(科学物質)や農薬が投入されているので、不要な栄養で海が濁ってしまいます。またサンゴやイソギンチャクを白化させる研究には「除草剤」が用いられるのですが、そうした物質も海へと流れ出し直接的にサンゴを傷つけています。
だから赤土が流れないよう森を造るんです!
いよいよ植樹スタート!スコップや穴掘り機で穴をあけ、
苗木を植付けていきます。ここは一列に植えて「緑の土留め壁」にします。
二人とも優しい手つきで土をかけ、ギュギュっと抑えてくれます。
その間、あきらは別の植樹場所の草刈りをしたり、
水やりの準備をしたり…
この土地は隆起石灰岩の台地なので「ここ岩だ!」「こっちも..」と、わずか20㎝掘るのに一苦労。全部手作業でやるのはとっても大変なんです。。。
クタクタになりながら3カ所に合計80本を植付けました!(この写真は森になる場所)
植付けた場所にソテツの葉を敷詰めます。この先は定期的に雑草を刈るので間違えて苗を切らないように目印に。
そして、雑草の繁茂を抑制できないかの試験も兼ねて(追記:11月17日。繁茂を抑えています。成功ですね!)。
最後はたっっっぷり水やり!裏山を流れる川から、直にひいた水です。
植樹を終えて
木々は成長と共に地中深くに根を伸し、根に沿って水が浸透するようになります。すると表土の流出量が減るはずです。
盛上がった根は水流を減退させる効果も期待できます。木々の間にさらに植物を密生して植え、緑の土留めにします。
長い時間がかかるプロジェクトのように見えますが、効果が出るのは3〜5年後とすぐ先のこと。森作りは100年先をゴールに見据えているので私たちは生きていませんが、それから比べれば3年なんてあっという間。
私たちの回りを流れる時間は早すぎて自分のことで精一杯になりがちですが、この星(地球)を流れる時にもっと寄添って、次の世代の事を考えたら3年なんてすぐ。その間に別のプロジェクトも進められますし。私たちの活動は始ったばかり。近い将来にご期待ください!