一昨年は、沖縄のサンゴの70%が死んでしまうという衝撃のニュースがありましたが、そんなサンゴを何とか守ろうと、専門家の先生方や行政、私のような民間の業者などが集まる協議会に参加しました。
委員の方々からの様々な話題提供の中で最も印象に残ったのは、東京工業大学の灘岡先生のお話。
「世界中で観光開発は問題になっていて、海外でも様々な原因でサンゴ礁が衰退している。ボラカイ島のとあるビーチでは、以前は海底の75%程度がサンゴで埋め尽くされてたけど、今は5%程度になっている。その理由は生態系そのものが衰退したから。その結果、最大の目玉であった、真っ白な砂が無くなってしまった」
石垣島でも同様な事例が起きています。石垣島だけじゃありません。世界中でおきています。こうした世界中の話題をネットワーク化したらどうかというお話しもありました。
そして、何より「我々は健全な海を取り戻したいと思うけど、大多数の島の人達は、それよりも自分達の生活が大事。ここをどう両立化させるか、ランドテーブル化をうまく作らなければ先に進まない」と話されていました。
私は今、漁協やダイビング協会、農家、移住者、専門家、行政府、観光客…様々なファクターが集まりランドテーブルで話し合いができる仕組みが何か作れないか、日々考えています。サンゴ礁の保全だけでなくどんなこともそうですが、人はひとりではなにもできない。いろんな人達があつまり、解決に向けて動き出す場を作らねばならないと思います。
私たちりんぱなでは、台風などで折れて海底に散らばったサンゴ断片を用いて、サンゴのより良い生育条件や再生についてを検討する調査を行う予定で、今回の協議会では最後にお時間をいただいてその告知もして参りました。環境省のHPに私たちの資料もアップされたのでリンクを掲載します。
人の輪を作りサンゴ礁の保全にアプローチするだけでなく、自社でも直接的にサンゴ礁保全について尽力していくつもりです!
今あるサンゴ礁を残すことが何よりの急務!こどもたちが豊かな海で遊べるように、今動かなくてはなりません。海洋はもちろん環境問題には明るいニュースが少ないのが現状ですが、それを明るく変えられるようするには、私やあなた、すべての人の力にかかっています。海が好きな人、ご賛同ください。一緒に明るい未来を見いだしましょう。
サンゴ礁の保全については、近く専用のHPを立ち上げますので詳しくはそちらで。