横浜にホタルを見に行ってきました
ガイドのあきらです。私は3月〜6月は毎晩、石垣島のホタルをお見せするガイドをしているのですが、本州のゲンジボタルをまだ見たことがないのです…。ホタルツアーの最中、お客様に「島のホタルは本州のホタルと違う」と言われても、「そのようですね」とお応えするのが精一杯でしたや、先日やっと本州のホタルを見に行く機会に恵まれました。今回訪れた場所は何と、神奈川県の横浜です!
え、横浜でホタルが見られるの?と思う方もいるのでは。それも、人が育てたホタルを放している(放流イベントなど)わけではなく、全て天然のホタルたち。いっっぱい飛んでいてびっくりしました!「私も行ってみたい」という方はぜひ続き ↓ を読んでみてください。
今回おじゃました森は、横浜にある 瀬上の森 のホタルスポット。patagonia横浜ストアさんに服を買いに行ったときに「このあたりでホタル見れませんか?」と聞いたら教えてくれた場所がこちらです。
お世話になった先生の教室でお話しもしてきちゃいました
丁度良い洋服も手に入り、そのまま研究施設へ伺って様々な情報を教えていただきました。その帰り、お知り合いの先生を突然訪ねたら昼飯をおごってくださって。「生徒の前で話してくれよ」とお時間まで頂きまして。図々しくも登壇させていただきました。S先生、ありがとうございました!
瀬上の森の素背にも携わるpatagonia横浜・関内ストア
ちなみに、patagonia 横浜・関内ストアは、今回私がおじゃました瀬上の森の保全にも独自に力を入れているそうで、マネージャーの方からも保全について様々ことを教えて頂けました。その森はどんな場所かというと…↓
港南台の駅を降りて、トコトコ歩いて25分くらいで思金神社へ。そのまま散歩してい森の入り口へ。
神社で大きな猛禽を見かけましたが、種がわからず。でもその後に出会ったバードウォッチャーの方(果物農家さん)が「オオタカだよ」と教えてくださって。道中で3羽のオオタカが円を描くように飛交う様子も見られました。
瀬上の森までの道中の景観も大好きです。ポットホールが点在する用水路など、見飽きることがありません。
「眺めのいいところに行きましょう」と連れてって下さったのがここ。「晴れてたらスカイツリーも見えるんですよ」と、息切れすることなく見所をガイドして下さいました。私も80歳まで今の仕事をやり続けたいと思ってますが、またひとり、お手本となる先生と出会えたことも嬉しいです。
いよいよ、ホタルの写真をとりに
夕暮れ前にこの方とお別れして、私はまた森の入り口へ(結局、森の1/4くらいを案内していただきました。ありがとうございました!)。
入口に戻って改めて見渡すと、本当に素敵な場所ですね。patagoniaの方や道中で出会った方にお聞きしたのですが、この森の一部が開発され、無くなってしまうのだそうです。人間の都合だけで開発をしたら、道中で出会った生きものたちはかなり深刻なダメージを被ることになるでしょうね。
森の中を漂っていたヤマユリの香りが忘れられないのですが、都会の近くに残るこうした環境こそ、私たちが次の世代へと引継がなければならない大切なユートピアなのではないでしょうか。
さて、いよいよホタルの時間。あたりは段々と暗くなり、会社帰りのOLさん、カップル、遠くから見に来られた学生さん(終電間に合うかな!ととても心配そう)など、沢山の方々がホタルを見ようと集っていました。
GRで撮影したホタルの写真がこちら
葉の上で夜を待つゲンジボタル。周囲で1番最初に光り出した一匹です。誰よりも早く見つけられたことが嬉しくて、思わずシャッターを切ります(RICOH GR18mm F2.8 30sec ISO800 No lighting)。
「あ、あのネコ、去年のと同じかな」と、子どもが話している声が聞こえました。毎年ホタルを見にきている方もいらっしゃるのですね。写真の右側にちょこんと座っているのがそのネコ。撮り終えると私の足の間を何度もくぐりぬけて甘え、道中をしばらく共にしました。
初めて見るゲンジボタルの光は、島のホタルとは全く違っていました。これが昔の日本人が唄ったホタルなのかと思うと、やっと出会えた喜びがで心がいっぱいになりました。島でホタルを見る目を養っていたからか「ここに多そうだ」と思った場所に沢山のホタルが飛交っていたことも何だか嬉しくて。でも、残念ながらカメラの電池切れでこの2〜3枚しか撮れず。昼間に撮りすぎましたのが失敗でした 笑
次の日もチャレンジしに行ったのですが、この日は明るいうちに戻らねばならず、森の散策だけでオシマイに。久しぶりにヒグラシの声を聞いたり、フクロウも鳴いていたり。本当に良い森ですね。また絶対に行かなければ。
Ricoh GRはホタルの写真も気軽に撮れる
この写真全て、買ったばかりの RICOH GRを使って撮りました 。小さなボディーに ACP-Sセンサー(一眼レフと同様のセンサー)が入っていて、オートはもちろん、マニュアルでも撮影ができるカメラ。誰もが気軽に撮れるコンデジなだけでなく、このようにホタルを撮りたい方にも実用性が高いカメラなのです。実は10年前にGRデジタルが発売されて以来、ずっとこのシリーズのカメラが欲しくて、今年ようやく手に入れました。
ゲンジボタルは光りが明るいので写りもキレイですね。夏至が味方をしてくれたので、フラッシュやライティングなど一切なしで撮影できました(ホタルは光が苦手なので、ホタルのために光を付けないようにしなければならないのです)皆さんも撮影される際には液晶のカバーを忘れずに〜^^