昨日、友達から「動けないコノハズクを保護したんだけど」と電話をもらいました。
友達は、バンナ公園を管理する仕事しているんだけど、
公園利用者が持ち込んで置いていったそうです。
僕はすぐに行けずに、今朝行こうと思ったいたんだけど、
今朝友達から電話で「しんでたわ〜」って。「まだ温かいけどな」。
昨日行ってあげてればよかった。可哀相なことしちゃったな。
ここ数日、コノハズク達は毎晩のように楽しそうに会話しています。
僕はナイトツアーをやったり、夜行性生物の写真を趣味で撮ったり、
フクロウと触れあう機会がとても多くて、
そうしているうちに彼らの会話に惹かれるようになりました。
フクロウの声にも、いろんなパターンがあります。
僕は、いくつかの声を聞き分けて、
季節によってはすぐ目の前まで呼ぶこともできます。
彼らの生活も僕等とほとんど同じ。
寝て、起きて、ごはんを食べ、相手を探し、子を産み…。
僕が見て来たフクロウの声や姿を少し、紹介しましょう。
オス同士の会話、オスとメスの会話。
メス同士の会話は、それがそうなのか、よく解らない。
時に警戒の声をあげて、その場からさっといなくなる。
でも、若いオスは威勢がよくて向かってくることも。
求婚して、カップルになって、二人で飛んでいく姿を見るのは、嬉しい。
オスがメスに餌を捕ってきて口移しであげる姿を見て、僕が照れたり(笑)
子育てに疲れたメスに「がんばれよー」って言ったり。
子供たちが親にご飯をねだる甘えた声。
初めて子供達が巣から出て、フラフラと木から落ちそうになりハラハラ。
甘え声で親に近寄る子供たち。
突然と巣立ちを迎え、子供たちだけでグループを作りしばらく過ごして、
大人が近くを通りかかると、一斉に甘え声を上げて。
子供のグループから一匹ずつ子供が離れていき、
最後に残った2匹の子供の一匹がトンボを捕まえて、
それを羨ましそうに「ちょうだいちょうだい!」ってねだる声。
いつのまにか子供達がみんないなくなり、
台風後、しばらく姿が見えない。
10月、いい天気が続くようになると、毎晩のようにフクロウの声。
今は彼らにとって、すごくいい季節。
オス、メスが一晩中会話しています。
人間にとっても気持ちのいい季節。
生き物にとっては、至福の一時でしょう。
だから、お願い。
車を飛ばさないで。
生き物たちとの接触事故を、なくそう。
今の季節だけでなく、4~6月は求愛の季節でもあり、
浮かれたフクロウが飛び出してくることも。
あと、フクロウには明かりを向けないでください。
フクロウの子など、目がおかしくなってしまうこともあるでしょう。
優しさをもって、生き物に接してもらえると嬉しいです。
あきら