ツノホコリ。不思議な生き物。

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この写真、何に見えますか?
これは、お店のすぐ近くの川を歩いているときに見つけたツノホコリという生き物。

ツノホコリ

自らの力で旅をするカビがいるとしたら、皆さんはきっと驚くでしょうね。
でも、いるんです。この不思議な白い生き物が、それ。

ツノホコリは、旅をするキノコのような生き物

このツノホコリという生き物は「変形菌」とか「粘菌」と呼ばれる生き物で、
簡単に言うと「菌の仲間」で、解りやすく言うと、カビみたいなもんです。
でも、普通のカビと違うところは「自力で移動すること」。
こんな生き物が自力で森の中を移動しているとは、不思議だと思いませんか。

このツノホコリの写真は移動をやめて、子供を産んでいるときのもの。子実体(しじつたい)と呼ばれる状態です。子実体というと解りにくいのですが、「キノコ」のことです。高校の生物で、キノコは「子実体」と習いませんでしたか?

キノコの部分は子供を産むための機関のようなもので、胞子をばらまいたらなくなります。だから「ヒトヨタケ」といって一晩で枯れるキノコもあるんです。何年か前に「このキノコめっちゃおいしいから!」と言われて「明日食べよう」と冷蔵庫に入れておいたらいつのまにか消えてしまっていて(笑)

このツノホコリの白い部分は胞子をまくための「子実体」。日常の姿とは異なります。子孫を増やすときには乾いた枯れ枝のような場所に移動して子実体を形成するのでこんなかんじになるんです。こんなのが森にはいっぱいいるんですが、何とも不思議な生き物です。

ツノホコリをはじめ粘菌、いや菌類全般は森にはなくてはならないもの。全ての生き物を土に還す分解者の役割を果たしています。菌やカビ、というと私たち人間の社会では嫌がられる存在ですが、自然界では分解者がいないと死骸や倒木などが積み重なってゴミだらけになってしまうんです。

しかし、この不思議な生き物に意思はあるんだろうか。いや、きっとない。只単に「生きてる」 小さい生き物なのに、もの凄い力強さを感じます。

(あきら)

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