今夜も沢山の生き物の声がこだまする森のなかで、ホタルをながめる豊かな時間を過ごしてきました。日中の天気もよくて、ホタルの写真を撮りに来ていた方と「今日はいいだろうね。いっぱい飛ぶだろうね!」なんて話しをしながら、森に入っていきました
あたりがゆっくり暗くなると、リュウキュウコノハズクが鳴き出します。メスがすぐ近くの木の上で鳴いていて、みんな「どこだどこだ」と、少し興奮気味に探します。今日はメスは近くに来てくれない様子。フクロウは後にして、ホタルを見に。
卒業旅行のみなさんはワイワイ楽しげに、石垣島を何度もなんども訪れているヘビーリピーターのご家族は、フクロウを探しながら。車を降りてすぐの場所で、ホタルたちは暗くなるのを待っています。ある時間になったら、最初の一匹がとびはじめ。しばらくすると、もう一匹、もう一匹と、次第に増えていくホタルたち。まだまだ最盛期ほどのホタルは飛んでいませんが、100匹ほどのホタルたちが飛び交っています。
帰りがけ、昨日の場所(←リンク有り)に寄りみちして、フクロウとコウモリに会いに。
「どのくらい近くで見られますか?」「すぐ、ほんとにすぐ目の前ですよ」
昨日の木で、オオコウモリたちはのんびりと食事中。フクロウも、呼ぶとすぐ目の前の木に飛んできてくれました。みんな息を呑んでフクロウを見つめます。だんだん近付いてきて、すぐ後ろの木にとまってしばらく鳴いていましたが、餌を見つけて、獲ってどこかに飛んで行ってしまいます。食事を終えた頃合いを見て呼ぶけれど、反対側に仲の悪いオスがもう一羽来てしまって、お互いに対峙したまま動かない様子。こうなると、いくら呼んでも来てくれない(^^;)
最後みなさんに感想を聞きました。
生まれて初めて見るホタルや、月明かりの木もれ日に喜んだという声。
フクロウは動物園でしか見たことがなくて、念願の野生のフクロウが見れて嬉しいという方も。
本州では見られない、島でしか見られない景色、楽しんでいただけたようで、とても嬉しいです。地元に戻っても耳を澄ませて、地元の自然で遊びたくなったという方もいて、嬉しいなぁ。
ガイドのあきらは、みんなにソレを一番してほしい。あきらは本州の里山の生まれだけれど、今急速に里山が日本から消えようとしている。生物多様性と持続可能性の宝庫である里山を、残したい。石垣島で私が出来ることは、本州の里山に沢山の人に行ってもらうこと。そして「きれい」「いいな」と思ってもらうこと。人が訪れて、美しいと思う気持ちが沢山生まれれば、そこの自然が残るかもしれない(守るためには魅せなければならないという持論がある)。本州のホタルたちにも会いたい(ホタルツアーの時期と被るので、いまだ本州のホタルを見たことがないのです)から、本州の素敵な自然を、皆さんで慈しんで残しておいてほしいな、なんて思います。今夜も素敵な時間でした。ありがとうございました^^(あきら