フクロウが集まってくるホタルツアー

石垣島でフクロウを見る

今夜のホタルツアー、100匹ほどのホタルたちが飛び交うのを見られました!ようやく、ホタルツアーらしくなってきたな〜って。ヤエヤマヒメボタルの交尾、オオコウモリの乱舞、そしてフクロウが私たちに大接近!そんな様子をお伝えします

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今夜のお客さまは世界中を旅して、素敵な景色に沢山出会ったそうです。なかでも知床で見たシマフクロウ、奄美の島の景色、マレーシアのタマンヌガラで味わった夜の生き物たちの気配がお気に入りだそう。フクロウが大好きだというお二人に、ガイド あきらの腕も鳴りまくりです(笑)

石垣島のホタルツアー
石垣島のホタルの写真

ホタルの場所に行く前に、フクロウとちょっとおしゃべり。そんなことをしいてると、ほら。ホタルの時間がはじまりました。日本で一番小さなヤエヤマヒメボタルの乱舞です。

昨日まで天候がイマイチでホタルが全然飛んでくれなくて。いつもガイドツアーで賑わうこの場所も、僕らだけの貸し切り。今夜は雨。フィールドのコンディションもすごくイイ。風もなく、ホタルたちが結婚飛行を繰り出すのには最高です。

闇夜を飛び交うホタルたち

歩いていると、ヤエヤマヒメボタルのメスの光を見つけました。クワズイモ(里芋のような植物)の根元にいて、上空を飛ぶオスにはその光は届きません。そのメスの光をしばらく見つめていると、一匹のオスが、メスの光に気づいてUターンしてきました。メスはけなげに移動して応答発光をしてオスを呼び、オスは何度か休憩をしながらメスのもとへ。オスもメスがなかなか見つからなくて手こずっている様子ですが、数分後、ふわっとメスの近くに降り立って、お互いに光り止みます。無事に出会えたんだなって思えて、なんだか嬉しくなるのです(交尾が始まると発光を中断し、交尾が終わるとオスだけ発光しながら飛び立ちます)

ヤエヤマアオガエルを見つけた
ヤエヤマアオガエルを見つけた

夜の森は沢山の生き物の声に包まれていて、ホタルを見ながら生き物の声を探すのも凄く楽しいんですよ。ホタルの光を見終わったら、生き物を探しに。

声を頼りに探すと、、ほら。ヤエヤマアオガエルがいました。車のわだちが作った水たまりで産卵をし、何世代にも渡ってこの場所で暮らしている、とっても綺麗な声のカエルです。

ヤエヤマアオガエルに触ってみる

せっかくなのでカエルに触ってみることに。アオガエルの仲間は木の上に住んでいて、木登り(葉登り)がとても得意。ヘビなどの外的から身を守るために木の上を住処に選んだのでしょう。地面に居るカエルと比べると指先の吸盤が発達していて、葉や木、もちろん私たちの手にもよくくっつきます。

ヤエヤマオオコウモリ
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カエルの場所から移動して、お次はこの動物。日本でイチバン大きい「ヤエヤマオオコウモリ」です!よくよく見るとクマのような耳で、犬のような鼻をもつオオコウモリ。意外と女性に人気です。そして、なんとこのコウモリ、果物を食べるセレブなヤツなんです!

今はガジュマルの実が旬を迎え、ガジュマルの大木に4匹のオオコウモリがよじ登って実を食べていました。ガジュマルはイチジク(Ficus属)のなかまなので種が沢山。コウモリ達は消化しきれない種はまとめて、口から吐き出しています(それがコレ)

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さぁさぁ、お次の生き物は…!今日のお客さまが一番見たがっていたフクロウです!ガイドのあきらは、最近フクロウをちゃんと呼べるようになって、ここ数回のガイドではほぼ100%フクロウが来てくれています。このフクロウはリュウキュウコノハズクと言って、奄美諸島から琉球列島にかkて、台湾、そしてフィリピンの島に住んでいます(間違えてインドネシアにいると言ってしまった…)。

リュウキュウコノハズクの飛翔

このフクロウが僕らの頭上をいーったりきたり。このフクロウを1時間弱見ていて、あーっという間に時間オーバー。でもお客さまもツアー後の予定もないようなので、のんびりフクロウ観察をたのしみました。夜の森にいると、ほんと時間経つのが早すぎます。このフクロウ、珍しくオスが2匹でやってきてケンカを始めました。くちばしで威嚇する音は聞こえなかったけど、一匹のオスに(彼がいつも来てくれる子だと思う)気の強いオスがもう一匹近付いていって一触即発の雰囲気になったり。ガイドあきらも初めて見る光景で、やー楽しかったなぁ。

コノハズクの観察方法
リュウキュウコノハズクの羽の色

フクロウの観察には赤いライトを用います。夜行性の生き物は目が弱く、懐中電灯の白い光などを直に当てると網膜が焼けてしまうことがあるそうなのです。幼鳥などまぶしくて木にぶつかって墜落することもあります。観察する人によっては強力な白ライトをあてる方もいるけど「自然の中にお邪魔させてもらってる」っていう優しい気持ちでガイドしてほしいなって、思うんです。

でも、どうしてもフラッシュを焚かないといけない時があります。それは、羽の裏側の写真を撮るとき。今日も3枚だけ光をあびせてしまったけど、ほんとごめんね〜。捕まえるわけにもいかないし…。このブログでフクロウの写真が少ないのは、そんな理由。目を写せないとフクロウかどうかわからないし(笑)かと言って目に光は当てたくないし。

楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。今日のツアー、どうでしたか?ときくと、ホタルのメスの光をみて「ホタルを見るって、こんな楽しみ方があるなんて知らなかった」という声が。オスメスが出会えて次の命につながる瞬間、命の営みが見られる喜びを、わかちあう…。ただホタルを見る、というだけでは知ることの出来ない感動ですよね。そしてフクロウに出会えたことも「マンゾク!」という言葉が。嬉しいです!「ワタシハ日本でイチバン大きなフクロウと、日本でイチバン小さなフクロウを見たんだよー」と車のなかでもフクロウの話はつきません。最後にちょこっとだけ、フクロウの声をお届けしますね〜(ツアー最後に録音していたフクロウの声です)やー。わたしも楽しいツアーでした。やっぱり少人数ってイイ!ありがとうございました!^^(あきら

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