僕らは今、サンゴ礁を守るために木を植えている。
使われていない海沿いの畑に木を植えて、陸を元気にする。陸と海はつながっているから、海の環境も良くなるんだ。
でも、木を植えたらそれで終わりじゃない。木はゆっくり成長するが雑草は早く成長するので、草に覆われて枯れてぬよう、植えた場所だけでなく畑の周囲まで草を刈らなければならない。
近頃、いちばん困っているのがこのタイワンクズだ。繁殖力旺盛なこのツルは数ヶ月〜1,2年で大きな木を枯らせてしまうこともある。写真はハイビスカスの木を覆っている様子。
風通しも悪いからアシナガバチの巣も多く、ツルを取り除くのにもヒヤヒヤする。
一方、白い花を咲かせ甘い香りがするリュウキュウボタンヅルは、成長が遅い上、途中で自滅することもある。それに、畑作業の帰り道にいい香りで癒やしてくれるので中々刈られずにいる。
この木はハマヒルガオに枯らされてしまった。半年以上手入れをしなかったからだ(わずか半年!)
2月に撮った写真。植えた木のまわりに広がる茶色い草は刈り取った雑草だ。刈り取っては被せて雑草の繁茂を抑える。
あれから幾度と草刈りをして、今は僕の背丈と変わらないほどに成長した。だが、外来種のアメリカハマグルマの繁茂がひどい。これをどうするかが悩みのタネだ。
葉がこの幼虫に食べられることは嬉しい。これはアオスジアゲハと言って、僕が大好きなチョウの幼虫だ。成虫は真っ青な浅い海のような色で下の浜に給水に訪れることも多く目を楽しませてくれる。
木が丸坊主になるような食べ方をしないところも気に入っていて、このチョウが増えることでハチや鳥たちも喜んでいるだろう。人の輪ができたことで命の環がつながった。これが海へとつながりつつある。
10年、20年後が楽しみでしかたない。
この森の完成は150年か200年先かもしれない。そも、完成とはなんだろう。サンゴを助けるようになることだろうか。移入種が生態系に組み込まれて時間が経った後だろうか。僕は想いを秘めてその時が来るのを待っている。さぁ、木を植えよう! #木を植えよう
トンネルになってきた! pic.twitter.com/58O28ljqNQ
— りんぱな| あきら (@RinpanaAkira) November 6, 2019
お店への道もトンネルのようになりつつある。夏の熱い中草刈りするときに、木陰は本当に助かるんだ。