サンゴを増やすため、志を同じくする仲間がりんぱなに集います。仲間たちに、「自分にとって、サンゴとは?」聞いてみました。みんなの想いが込められたシリーズ、第五弾は、ななちゃんです!
なな
忘れられない海
私がこの世界に興味を持ったきっかけは、美ら海に出会う一年前。小学六年生の時に行った、グレートバリアリーフでした。
あいにく曇りで小雨が降る日でしたが、そんな日でも目の前に広がる鮮やかな海の世界に魅了されました。
その翌年。中学校の「自由学習」という授業で、美ら海、特にサンゴについての勉強を始めました。
最初の頃は、基礎知識を身につけることで精一杯でした。それでも仲間たちと勉強を続け、その年の夏に「サンゴ研修」として内藤さんのもとへ訪れた時、初めて石垣島の海〜美ら海〜と出会ったのです。
現実を知った島での体験
石垣島で内藤さんから講習を受け、サンゴ礁の迫力と美しさに感動しました。こんなにも青く透明で美しい海を見たのは初めてで、見た瞬間心が弾んだことを今でも覚えています。
一方で大規模な白化によるサンゴの減少という、厳しい現実を目の当たりにすることにもなりました。
これが第二のきっかけとなり、中学高校の六年間をかけて、移植するサンゴ株に関する研究を続けてきました。
これからは伝える側
大学生となった今は、サンゴに関わる機会が少なくなってしまいましたが、このような形で内藤さんや多くの方々と繋がり、活動を続けています。
関わる機会が少なくても、美ら海の宝ものであるサンゴへの想いは変わりません。
感動を与えてくれたサンゴたちを守る活動は、終わりの見えない活動ですが、ひとつずつ問題を解決するには多くの人に認知して行動に起こしてもらう必要があります。
将来の子どもたちのためにも、発信者側の私たちは、移植や周知啓発活動など出来ることを続けていく。
そして、情報を受け取ってくださる方には、サンゴから作られる白いビーチや水色の輝く海、サンゴ礁で暮らす生きものなどに少しでも興味を持っていただけると幸いです。
私にとってサンゴとは
サンゴは、私に「研究」の楽しさを教えてくれ、生物多様性といった環境のサイクルについて考えるきっかけを与えてくれました。
私にとってサンゴとは、今の私の基盤を作ってくれた先生のような大切な存在です。
みんなで行う活動によってサンゴが増殖し、再び海底一面にサンゴ礁が広がる未来となることを願っています。
ぜひ皆さんも石垣島のサンゴの海を訪れて、その美しさ、壮大さを肌で感じてみてくださいね!
あきら
(2020年11月 Web上で開催されたサンゴ礁学会大会 ガイドあきらのポスター発表を聞きに来てくれたななちゃん)
サンゴは、この先もずっと先生でいてくれると思うし、この先も良き出会いに恵まれることでしょう。海が好きな仲間としてこれからもよろしくお願いします^^
参考
シリーズ 私とサンゴ石垣島エコツアー.web
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