今夜も、夜の森へホタルを見に。石垣島はいま、ホタルの季節なんですよ。本州だと「6月頃に2週間だけホタルが飛び交う」と聞いたコトがありますが、石垣島では3〜6月に沢山のホタルたちが見られます。わたしは本州のホタルは見たことがないんですが(ホタルツアーの時期と被るので)いつか見に行きたいなぁ。
石垣島のホタルの乱舞を見に夜のジャングルへ
いきなり、フクロウに出会う
今夜も石垣島のジャングルへ。といっても今夜の場所はジャングルを縦断するように作られた舗装路。集落と集落を結ぶ生活道路です。そんな場所に、ホタルがいるんです。車を降りるとすぐにフクロウの声が聞こえてきました。リュウキュウコノハズクです。(左の写真は3月末のツアーで撮ったもの)。
移動して、遠くで鳴いていたフクロウを呼ぶと、一匹のオスがすぐ目の前の枝に飛んできます。ほかにも4匹のフクロウがわたしたちを取り巻くように鳴き始めました。フクロウたちを呼ぶタイミングは難しくて、もちろんうまくいかないときもあります。フクロウにも私たちと同じようにそれぞれの生活があるので、彼らの生活に合わせなければならないし、もちろん邪魔しないようにしなければなりません。
ふと見ると、一匹のホタルが飛び立った。
「あの、あそこに…」って、急にふりむいたお客さまが指す方を見ると、暗くなった林床に小さなホタルの光が見えました。「わぁ…急に増えてきたなぁ」。葉の裏で休んでいたホタルたちが葉の上に出てきて、光りながら次々と飛び立ちます。
オスとメスの小さな小さな出会いが種をつないでいく
少し移動すると葉の下で光るメスを見つけられたのですが、飛び交うオスたちはメスに気づきません。まだ周囲が明るくて、メスの光を見つけられなかったんです。ツアー中光を一切つけないようにお願いしているのはそのためです。
300匹以上のホタルたちが、乱舞しはじめた
聞こえるのは、夜の森にこだまする生き物たちの声だけで、周囲には300匹を超えるホタルたちが光っています。ふと見るとさっきのメスの光が消えていて、オスに出会えたんだな〜って、なんだか一人で嬉しくなるのです。
最後、みんなでホタルの話をしているときに、いろんな感想が聞けました。
「さだまさしさんがCDでお話ししてたの聞いたけど、話のとおりやった」
「きれいやった。あんなに小さいのに光りは凄いなと思ったよ」
「こんなに見れるとおもってへんくて、やばかった。友達と一緒に見れてうれしかったー!」
「暗い中でカエルとかいろんな生き物の声を聞きながら見られたのがよかった」
「地元の人に今日ホタルに行くって言ったら「まだいないよ」って言われたけど…。りんぱなのガイド力はすごいなって思った(笑)」
帰りは、ヤエヤマアオガエルを見に
「昨日ナイトウォークに参加したとき、生き物の声はするけど姿が見えなくて。アオガエルって見えますか?」というお客さまのリクエストで、帰りがけにアオガエルを探しに。りんぱなでは見たい生き物と苦手な生き物を事前に皆さんに聞くんですが、今日は「カエルが苦手」な方もなかには居て「苦手な方は後ろの方にいてください〜b(^^;)」なんて言いながら見せていました。
このカエルは500円玉よりちょっと大きいくらいのカエルで、光をあててもぜーんぜん逃げないし、急に飛んできたりすることもないのでとっても安心な子です(笑)指先の吸盤が発達しているので、飛ぶよりも木登りが上手。このカエルも、フクロウのように呼ぶと応えてくれるので見つけやすいんですが、今夜は探すのが大変でした〜。全然応える気なくって。なんとか見つけられてほっとしましたよ〜。お客さま同士でもいろんな出会いがあったようで「またあいましょうね〜」って別れ際に楽しそうにしていて、そんな光景が嬉しいです。
帰りの車でもホタルの話で盛り上がりました。ツアー中、Iさんの服の中に2度もホタルが入ってきたんですが、聞くと「私、いろんな生き物に好かれるんです」とのこと。いいないいなー。私もそんなひとになりたい(笑)
今夜もいろんな出会いがあったホタルツアー、皆さんに楽しんでいただけて嬉しいです。次回は満天の天の川を見に来て下さいね〜!ありがとうございました^^