島人向け観光ツアー:八重山商工高校のガイドツアー .2011

 

ん〜。良かったなぁ。

今日のツアー、すごく、すごく、凄くよかった。

中々、日頃自分が案内している場所を見て「感動」するコトって少ないんだけど、

不思議と景色が違って見えて、感動したりした。魔法のよう。

時間がどんどん過ぎて行ってしまうのが、とても寂しかった。

この時間がもっと続けばいいのにと、何度も思ってしまう。

生徒たちの今までの頑張りを、少しだけ知ってるからかもしれない。

だからかもしれないけど、最後のさいごで、うるっと来ちゃった。

島人向け観光ツアー

このツアーは、石垣島の八重山商工高校、観光科の3年生がガイドとなり、
一般公募で集まった地元在住の老若男女を19名を案内するもの。

生徒達は2年生のときからその準備を始め、1年かけて材料を集めます。
3年の夏から秋にかけてそれをまとめ、今日、ガイドとなりました。
僕は冬場、この観光科でエコツーリズムについての授業をしていますが、
今年から「島人向け観光ツアー」のアドバイザーも頼まれました。
今回は僕が帰郷していたこともあって、日程が2コマ少なくなってしまって。
もったいなかったなぁ。もっと伝えたいこといっぱいあったのにな。

第一回目の授業 のブログ 八重山商工で授業をしてきました1回目

第二回目の授業 のブログ 八重山商工で授業をしてきました2回目

当日の朝の様子  島人向け観光ツアー、その1

今日のガイドコースは、

(13時発)高校出発 → 星見石 → 津波石 → アカハチ像 →
VERA → 御神崎 → 星コロ作り → 星空観察、天文台観望 (19時終了)

このコースの道中、各地点に到着する迄の間、バスの中で生徒が一人ずつバスガイドのような話しをします。話す内容は、みんな自分達が興味があったり、好きな場所だったりと、自分と接点のある話です(お菓子を作ってふるまった生徒もいた)。

でも一人だけ「ガイドの担当決める日に休んだら、勝手に内容決められてて」
っていう生徒がいた。その地に特に興味もなく、場所も滅多に行かない場所。
話す内容は何となく決まっているものの、2日前の夜になってもまとまらなかったし、
リハーサルでもイマイチだったみたい。

でもね、すごく良かったんだよ。丁度その時、背後の水平線に薄明光線が差し込んでいて。
決して風景に助けられた訳じゃない。逆に風景を引き立てた。
最後には、ちゃんと笑いもとれて。すごいねー。
久しぶりに、感動なんて言葉を使います。
僕が高校時代にこんなことやったら、緊張してなんもしゃべれなくなると思う。

ある生徒が、道中で「見て下さい。この景色、素敵ですよね」って言ったです。

島に来てすぐの頃、サトウキビ農家にでっち奉公してた。
金銭は一切でない代わりに自分が借りた土地にキビを植える約束をしてくれた。
今思い返せば有り難いことだけど、その時はそう思わなくて。
その時に、毎日のように通った、なんてこと無い農道。
辛いコトばっかだった思い出の道。別に好きでもない、なんてこと無い道。そう思ってた。

でも、その生徒に言われるがまま、ふいに外の景色を眺めて、、
この景色を、始めてきれいだと思った。 その場でありがとう、って言いたかった。

今でも(書いてるのは年を越してから)生徒一人ひとりの話してる姿が目に浮かぶんだ。思い出してると、書きたいこともっともっと沢山ある。すごくいいツアーだった。

なんか幸せだったなぁ。

みんな、ありがとう。

(あきら)

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