「海のきれいさ調査」
僕は今、石垣、西表島の「海のきれいさ」を調べる市民調査に関わっています。海がどれくらい透明がを計り、サンゴ礁の育成状況と照らし合わせていく調査です。8月末からは、「りんぱな」のマンタツアーの最中にも調査をしていたので、もしかしたら覚えていて下さっている方もいるのでは…。
この調査を、今年のサンゴ礁学会で発表することになったので、今日はそのための小ミーティングに石垣島の環境省※1. を訪れました。
終わった後、ツイッターに「今日のミーティング楽しかった」と書きこむとと、「ミーティングって堅い印象なのに楽しいんですね!」ってコメントをいただきましたが….そうなんです!この調査チームのみんな、すごく楽しいメンバーなんです。
今日のミーティングでも和気あいあいと、肩の力が抜けた話しが続きました。サンゴやサンゴ礁の元気がなくなってる要因について、あぁでもない、こうでもないと話しは尽きないし、話しはついつい脱線して
「今度みんなでここ行って(泳いで)みない?すごい(サンゴが)きれいだよ」なんて言ったりします。
そう。みんな心底海が好きで、サンゴが好きなんです。
今回はこの調査を日本サンゴ礁学会、今年度大会の保全ポスター部門で発表します。
水平透明度調査とは
一番上の写真が、この調査を行っている実際の風景です。
本当は二人一組で、一人が写真の奥に見える30センチ四方の白板を持ち、もう一人(写真手前)は測定紐(1mおきに印がついてる)が収納されているリールを持って離れていきます。1回白板が見えなくなるまで離れて、そこから再度近づいて目で見える距離まで近づきます。目で見えたら、それが「水平透明度」です。
この調査は島の周囲の波打ち際近くで行う調査なのですが、 波打ち際と比較するために、マンタを見る場所(外洋)でも調査しています。この写真は、一人でマンタの場所に遊びに行った時に行ったもので、船に浮き輪をつなぎ、そこに白板を固定し一人でも測定できるように工夫しています。マンタツアーの時には、お客様にお手伝いしていただいて、船縁から身を乗り出すようにして水面に白板を沈めてもらい、僕が離れて調査をしています。調査結果は近々公開しますね。
この調査チームについて
まだ立ち上げたばかりの調査チームで、「水平透明度調査実行委員会」という難しい名前がついていますが(スタートがトップダウンのような感じで)、
今後は「八重山の海のきれいさ調査隊」のようなかみ砕いた名前に変えていこうと思っています。海やサンゴに興味のある人なら誰でも参加できるし、泳げなくてもOk!
調査っていうと、海の事を知ってないとできないように思えるかと思いますが、この調査はそういうの無くて大丈夫。必ず2人1組で調査をしますから、経験者から面白い話しもきけると思いますよ。
地元在住の人は定期調査に、旅行者は、りんぱなのシュノーケリングツアーの合間に体験できます。
興味がある方はこちらからご連絡ください。
(あきら)
※1. 石垣島の環境省の正式名称は、環境省石垣自然保護官事務所、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターです。