青い海、蒼い海、碧い海。離島ツアーでしか見られない、海の色がありました。石垣港を出港して25分ほどすると、濃く染め上げた藍色のような海が、磨りガラスごしに草原を見ているようなエメラルドグリーンの色あいに変わります。これは黒島が近い合図。この海の色が見たくて、手すりにつかまりながら船首(船の一番前)へ。遮るものが何もない船首、そこでは、耳を撫でる温かな風、よりかかる壁から伝わるエンジンの振動、波を切る音・・・全てが心地良く体に響きます。黒島を過ぎ、また海が深い蒼色を取り戻すころ、目的地の新城島はすぐ目の前。遠くの雲からは雨が白いレースのカーテンのように落ち、そこから流れてくる風はひんやり冷気を送ってくれます。新城島の下地港へ入港する頃、空気の澄んだ日には波照間島が正面に、やや右に仲ノ神島が小さく見えはじめます。スピードが落ち、エンジンの振動が増すと気持ちが一気に高潮し・・・。さぁ、島民2名の、日本最南端の秘島へ、ようこそ!
ちなみにガイドのあきらは、このツアーからの帰り道、石垣港に着岸する少し手前で船が減速し、船のエンジンが大きく振動して、ふと日常が戻ってくる瞬間が大好きです。(現在このツアーの募集はしていませんが、リクエストをいただければご案内も可能です。人数が集まらないと開催できないツアーですが、興味のある方は一度お問い合わせください。)