ホタルの標本を作ってみる

石垣島では、毎晩 森の中でホタルたちが光り輝いていて、私も毎晩その光景を見に出かけています。エコツアーのひとつとしてホタルのスポットをご紹介しつつ、ツアーの間にホタルの調査もしているのです。

そのツアーの最中、参加された皆さんに見ていただくための標本を作ろうと、ずーっと前から思っていたんですが、なかなか作れなくて。

生きているホタルを捕まえて標本にするのは、私にはかわいそうでできなくて…。なので、死んでしまった個体が手には入ったら作ろうと思ってたんです。メスは、2013年に採卵のためにうちに連れてきた個で(メスは産卵後に死んでしまいます)、その後 液浸標本にしていたのがいるんですが、オスがなかなか手に入らない。いつか状態のいいオスが手に入ったら…。なんて考えていたらもう3年も経っちゃいました(笑)

先日、クモの巣に引っかかったオスで、とても状態の良い個がいたので彼に来てもらうことに。

液浸標本だととてもキレイに保存できるんですが、液がゆれると体のパーツが損傷してしまいます。ツアー中に持ち歩くのにはとても不便。それに、いつの間にか液が蒸発してカラカラになってる…なんてこともありえたり。と、いうことで今回は樹脂標本です。前回(3年前)は残念ながら型がわるくて失敗。曇ってしまいました。今回は良〜い型がみつかったので!無事に出来上がるといいのですが…。

これも1回ではできず、何回か樹脂液を重ね塗りして作ります。仕事から戻るころには硬化してると思うので、うまく固まってることを祈るばかりです〜。

ヤエヤマヒメボタルのオス、メスの標本

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