2026年3月9日】石垣島のホタル、静かに羽化が始まりました|最初の一匹と春の兆し

3月1日、予測通りの「最初の一匹」

石垣島エコツアーりんぱなの専用フィールドにて、3月1日、最初の一匹となるヤエヤマヒメボタルの飛びたちを確認しました。 15年の観測記録と独自の予測モデルで「今年一番最初に飛ぶ日はいつ?」と毎年予測をしているのですが、今年も誤差0日という正確なスタートでした。

現在、森では順調にホタルたちが増えて(羽化が進んで)いますが、まだ、「一面の光の壁」というほど、爆発的な飛び方はしていません。これには明確な理由があります。

「あと数日の晴れ間」を待つホタルたち

現在、島全体の気温は20℃前後。雲が陰ると、観光で訪れたお客様が「南国なのに意外と冷える」と指先をさする場面もあるほど。

乾燥を嫌う陸生ボタルにとって、下り坂の天気は湿度という点では好条件ですが、この気温では、森の奥深くまで暖まりきらないのです。昨日、りんぱなの森で確認できたのは12匹。 求愛の時間も短く、まだ「静かな始まり」の段階です。

長年この森を手入れしてきた私には、見えるのです。「もう少し暖かくなるまで待とうかな」と、飛ばずに葉先でじっとしているホタルたちが。地表付近の落ち葉の下では、膨大な数の命も「あと数日の晴れ間」をじっと待っています。

森が告げる「本当の春」

ホタルはまだ控えめですが、森の住人たちは活発に動き出しています。

  • ヤシガニの出現:昨夜、ゆっくりゆっくり、道を横断していく様子がみられました
  • 春の鳥たち:木漏れ日が差すとジョウビタキが動き、夜になるとリュウキュウコノハズクたちが、求愛の声の強さを増しています。
  • クチナシの開花:ここ1週間で、石垣島の各所で開花。沖縄本島の友だちも那覇で開花したよと知らせてくれました。

以前の記事「桜が咲き終わってから、沖縄には本当の春がくる」でも触れた通り、新芽の息吹が落ち着くこの時期こそ、生命のエネルギーが最も高まる瞬間です。

今後の見通し

2月15日に発表した「2026年ホタル発生予報」の通り、3月18日〜26日頃には最初の大きなピーク(第1ピーク)が訪れると予測しています。

本格的な「光の絨毯」まで、あと少し。ホタルたちが羽を広げるための暖かな陽光を、今は森と一緒に待ちたいと思います。