色々なことがあった1年、あっという間に、時間が過ぎていきました。昨年、2020年3月末から中止としていたホタルツアーですが、いよいよ明日、再開の見込みとなりました。
今年はホタルの出が遅いだろうと踏んで中々森に行かなかったのですが、3月10日(今日)、久しぶりにいつもの森に出かけました。
森の入り口に車をとめ、カメラを片手にひとり急ぎ足で山に入ると仲のいいガイドさんと出会います。真っ暗闇なので「あきらです」と声をかけると「おぉ、うちらも今日見にきたとこ」「B地点で飛んでるわよ!」と嬉しそうな声。ご夫婦でされている明るいガイドさんで、森でお二人の顔をお見かけすると、なんだかいつもホッとするのです。
「(B地点で飛んでるということは)例年だと、A地点が一番最初に飛びますよ」とお伝えするや否や、旦那さんは踵を返して森の奥へ。小走りで後を追う奥さんに手を振って、教わったB地点へ。
教わった通り、ホタルたちがわずかに飛び交っています。見た所 ”出始め” といったところで、昨日、一昨日あたりに飛び始めたような雰囲気。
この様子なら地点Aは5〜8日に出てる。だとすると今年は地点A’も多いかな。その北側はどうだろう。あるいは一番南はどうか。そんなことが頭をぐるぐる。
早い年は2月7日に光り出したこともあって、この1ヶ月近いズレはなんだろう。発生消長の知見を得なければ。そう思いながら”出だし”の記録をはじめて5年がたちました。データ引っ張り出さなきゃな。
いつか森の木々が「去年の夏の風は強かったよ」とか「年末の嵐で仲間が少し減ったよ」なんて教えてくれるようになったらデータなんてきっといらないんだろうな。あと20年もしたら、少しは声が聞こえるようになるのだろうか。んー。
海からはいろんな声が聞こえるようになってきたけれど、それはやはり数字を取り始めたから。数字をとって→肌感で触れる「感・科学」がすきなわたし。ふと意識すると、今年は森をもっと知れそうな予感がしました。情報が溜まってきたのかな。
今日はカメラのテスト。そぞろがみに憑かれたようにカメラのダイヤルを回している自分を想うと、いやいや、木々の声なんていつまでたっても聞こえないかもな、と笑ってしまいます。ということで、今日の撮影は失敗でした。トホホ(笑