ここは、東西南北360°大空を見渡せる“星空キャンプ場”。
お客さまが集うと、夜の仲間たちも集まってきました。
大きな羽ばたきを見せるオオコウモリ、まるで星が舞い降りてきたかのようにふんわりと飛ぶホタル。
自然との出会いに満ちあふれたこの場所で、静かな夜が幕を開けます。
「あの星はなんていう星ですか?」
お客さまの質問に答えながら、ガイドが、星座や八重山に伝わる星の話を語ります。
西の空、明るく輝く金星。そこから木星、土星と続き、東の空に赤く煌めく火星。
4つの惑星が、美しい弧を描くように並びました。
そして気付くと、私たちは満天の星空に包まれているのです。
「星、ありすぎてわかんないくらい・・・」
「すごくきれいで、びっくりです」
「星って、こんなにたくさんあるものなんですね」
と、皆さまの嬉しそうな声。
さらに暗くなり、天の川のお目見えです。
美しく輝く天の川。星々のメロディーを奏でているかのよう。
「天の川って、あんなにくっきり見えるものなんですね」
皆さまの感動が、お一人おひとりの笑顔から伝わってきました。
「あ!流れ星!!」
「流れ星、初めて見ました!!」
この晩は流れ星もいくつか流れ、お客さまの喜びの声も。
星々と共に紡ぐ時間が、ゆっくりと流れていきます。
ほほー、ほほー、と、響き渡るフクロウの声。他の生きものたちの声も聞こえてきました。
無数の星に目を向けながら、私たちの大切な星ー地球に、心を向けるひとときです。
水の惑星、地球。
命はすべて、海から生まれました。
宇宙から届く太陽の熱を受けて、海から旅をする水。その水の恩恵を、他の生きものと分かち合って、今、私たちはこの地球(ほし)の上で暮らしています。
そんな、大きな自然のつながりに想いを馳せていると、地球へ
「ありがとう」
と、優しい気持ちが湧き上がってきました。
海では、サンゴが多くの命を守り、育んでいます。
年々減ってきていると言われているサンゴ、再び昔のような豊かなサンゴ礁の広がる海にするために。私たちに出来ること、小さなことから始めたいです。
いつまでも、青く輝く自然豊かな地球(ほし)でありますように・・・星々に願いを込めて。
「空がとても近い感じがする」
「こんな星空なかなか見られないので、本当に嬉しいです」
「星が、暗くなるに連れてだんだん増えていく様子がとてもおもしろかった」
お客さまのつぶやき、星も聞いていたことでしょうね。
石垣島の空も、皆さまの地元の空も、同じひとつの空でつながっています。
帰ってからも夜空を見上げ、星の光を思い出していただけたら、とても嬉しく思います^^
これからも、皆さまに自然との素敵な出会いがたくさんありますように。
ありがとうございました。