こんばんは、ガイドのなおです。
この日は7月でたった一夜限りの、満月の星空ツアー。
目の前が海、後ろが山という大自然に囲まれたプライベートビーチ。
今晩は、おふたりの貸し切りです。
ツアーの始まりには、白い小さなスナガニも発見!
「(歩くスピードが)速い!! カニってこんなに速く歩けるなんて思わなかった」
と、思わぬ生きものとの出会いに、楽しそうな表情を浮かべるお客さまの姿がありました。
星が見え始めると、おふたりの目は夜空に釘付け。
北斗七星、おおぐま座のしっぽの長さにもびっくりなご様子。
様々な星と出会う、煌めきの時間が流れます。
東側の山から、満月のお出ましです。
満月が身にまとった薄い雲によって、満月の周りには大きな月の輪が生まれました。
この世界に生きる全てを、丸く、包み込んでくれるような優しい光。
皆で起き上がり、“月の出”を見上げます。
「こんなにじっくりと満月を見るのなんて、すごく久しぶり・・・」
お客さまの優しい気持ちが、さらに月の光を優しいものにしていくように感じました。
ふと聞こえてくるのは、波の音、風の音、生きものたちの音や声。
“自分も自然の一部分”そんなことを感じるひとときです。
ガイドの話す、八重山の「星文化」の話にも耳を傾けるおふたり。
昔から伝えられてきた、星にまつわる物語・・・その全てに、昔の人の想いや願いが込められています。
「月明かりでも影ができるんだ」と、新たな発見があった今夜の星空ツアー。
「星をこんなにまじまじと見たことなんてなかったから、面白かった」
ぜひ、帰ってからまた、じっと夜空を見上げてみてくださいね。
ここで見た星のうち、いくつかの星は地元でも見られることでしょう。
これからまた、星を通じて新たな出会いや喜びがおふたりに舞い降りていきますように。
ありがとうございました。