みんなで気持をわかちあったホタルツアー

今夜のホタルツアーは滅多に行かない”ボレアス”と名付けたホタルスポットへ。急に風が変わり、気温は昨日から9度cも下がった夜でしたが、ホタルたちは200〜300匹ほどが飛び回っていました。時折小雨も降りましたが、和気あいあいとした雰囲気に、雨が降っていることすら気にならず、ホタルの乱舞を楽しみました。

今日は昼間から気温が低いなと思っていましたが、ホタルスポットで気温計を見ると何と20度。前日から9度も下がっていて、おまけにホタルにとっては大敵の風が吹き荒れています。

本州からきたお客さままで「寒い」とおっしゃるということは、、、、プレッシャーがすごいけど（ホタルは気温が下がると飛ばなくなっちゃうので ^ ^;）、楽しいツアーにしようと自分を駆り立てながら、場所をボレアスに決めました。

柔らかくてカワイイ植物、ミズスギ。枯れ枝が引っかかっていると思ってひっぱったら、ナナフシだった。見事にだまされてしまった

フィールドでは梅雨入りを知らせる花たちが咲いています。月桃や、コンロンカ。クチナシの花も良い香りでしたね。

気温が低いからホタルの光だしも遅くて、何カ所かを行ったり来たり。私たちに驚いてアカショウビンが飛んでいきます。そんな光景のなか、ふと、一匹のホタルが光り始めました。

ホタルが光り出すと、「こんなにいたんだ…」と立ち尽くす方がいて、「足にとまってますよ！」と、嬉しそうに教えてあげる方もいて。ひとりひとりが、森と、ホタルとの対話を楽しんでいるようです。「私の目の前がチカチカする〜?」と、眼鏡にとまったホタル嬉しそうな方も

ホタルはずっと光っているわけではなく、いつのまにか段々と光りが消えていきます。「あんなにいっぱいいたのに」と、皆、まわりの様子を不思議そうに、少し寂しそうに見つめていました。

海が荒れたから「今日はマンタに会えなかったけど、ホタルにあえて幸せ」
「初めてのホタル！いっぱいみれてよかった」
「あんなにいっぱいいると思わなくて、囲まれたときにはトリ肌がたちました。」
「ホタルも、他の生きものも、ここにしかいないものがいっぱい見れて、感動しました。」
「こういう環境がずっとずっと残っていって、沢山の人がこういう気持を分かち合えたら良いな」
「木々の香りをかぎながらとか、鳥の声聞きながらとか。自然に彫り込まれてるのが貴重で、思い出に残ります」

夜の森で、素敵な景色を沢山みつけた皆さん。今夜も、みんなが嬉しそうなホタルツアーでした。
ありがとうございました＾＾