今日は、あれれ?ホタルがいないぞ?!
ホタルは時間にもの凄く正確で、3分以上ずれることは滅多にないんです。
でも、今夜はいつもより4分遅いのに、光らない。
あれれ〜〜おかしい。
と思って移動すると、あれれ?いつもガイドツアーで賑わってる場所なのに、人間もいないぞ。
狐につままれたような、そんな気持ちで森を急いで歩きます。
(ホタルは光る時間も決まっているので、ちょっと早足で進みました)
3カ所目に移動して、4カ所目に行こうかというところで、いましたいました!
小さく、ちいさく、小さく光るホタル。
「飛んでるよ!飛んでるよ!」「こっちもー!」
小さなお子さんも一緒に楽しめる、石垣島の夜のツアー(ナイトツアー)
お子さんたちの元気な声が森にこだまします。
「すぐ消えちゃうね」「なんでだろう」「疲れちゃうのかな」
ん〜〜〜。なんでだーーーと私は悩みまくり。
前日との温度差が激しいと数が減るのかな。
年間1〜2回、確かにこういう事があるんです。まさかホタルもGW?いやいや。
「ほら、すぐそこで光ってる!」お母さんたちの嬉しそうな声が聞こえます。
「こっちの方がよく見えますよ!」
と、お客さま同士、みんなで仲良くシェアしていただけているのが、すごく嬉しい!
ホタルをすくいとって、お子さんたちの手にのせてあげると、
一番嬉しそうなのは、ね。やっぱりお母さん。
お子さんたちも「きれいだね」とホタルの光をじっと見つめます。
20秒〜30秒くらいでホタルを逃がしてもらうようにしていますが、
もうちょっと、いてほしなって気持ちが伝わってきます。
結局、今日は30〜50匹くらいしか見れなくて、
いつもゼロ一個多いんですが。
でも、帰りがけ、お客さまをお見送りした際に
「孫にホタルをみせてくれて、触らせてくれて、本当にありがとうございます」
と、嬉しそうにお礼をおっしゃってくださったお客さまがいらっしゃいました。
「あんな経験、絶対できない。ただ見るだけかと思ったけど」と、
感慨深げにお話して下さって、私も嬉しくなりました。
手にもってみて、初めて自分の「モノ」となり、愛着がわけば、
そのホタルを守りたいと思っていただけると、私は思います。
みんなにホタルを好きになってほしいです。
私も、このホタルについてもっともっと調べていきますね。
お子さんが大きくなって、子供がうまれて、
その子がまたこの場所でホタルが見られるように、
私はこの場所をちゃんと見守りたいと思います。
皆さんと一緒にホタルを見れて、私も嬉しい時間でした。
ありがとうございました!
(あきら)
後記:
ちなみに、このヤエヤマボタルの生態はほとんどわかっていません。今、私たちりんぱなが、交尾や産卵などの行動について一番調べが進んでいるようだと、専門の研究者の方とのお話でわかりました。今後もガイドにあわせてホタルの調査も進めていきたいと思います。あと、ホタルを触っても、ホタルには何も害はありません。大丈夫。カエルとかは、カエルに移る病気とかがあるので、チョッと不安ですが。カエルを触るまえには、手を消毒してもらえると安心かも。いちいち大変だけど、それが自然をまもる方法、なのかな〜