お店の横にある倉庫で、なにやら「キーキー!」バタバタとわめき声。
倉庫の外にいた犬は天井を見ながらアタフタ。
行ってみると…あっ、ヘビの尻尾。
特徴的なきれいな色。
あぁ、サキシマスジオ(日本一大きなヘビ)がネズミを食べに来てくれたんだ。
ありがとう!殺鼠剤使うのも嫌だし、ネズミの住処になる場所をちょこちょこ
掃除してたんだけど、君が来てくれれば話しは早いね。
お腹がぽこっと膨らんでいたから、ネズミを一匹、食べてくれたみたい。
ということで、折角だから捕まえてみました。
セルフタイマーで撮ったのは、自分の嬉しそうな顔に(笑(笑
サキシマスジオ Elaphe taeniura schmackeri
体長はおよそ 1.7 m。僕の身長と同じくらいです。
触った後は僕の肌にヘビの匂いがこびりついて、、、くっ…臭い!!
正確は荒っぽい子がおおいかな。大きいだけあって結構「がぶぅー」っときます。
でも毒はないです。咬まれないに越したことはありませんが。
蛇足ですが、与那国島には「シュウダ」というヘビがいて、漢字の「臭蛇」から名前が来ています。シュウダは僕が捕まえた蛇の比にならないような臭さがあるんでしょうね。
このサキシマスジオはスジオナメラElaphe taeniura に属するグループで、日本の在来は宮古、八重山諸島に住むのこのサキシマスジオのみ。
日本の両生類爬虫類研究の権威である太田英利先生によると、このサキシマスジオは「近年絶滅の心配がある」?と、おっしゃっていた…..と思います。曖昧ですみません。
ちなみに、このサキシマスジオは日本で一番大きな体つきをしているのに木の上でも生活しています(樹上性)。以前「この巨大なヘビの糞は誰(どの種類のヘビ)の糞ですか?」と先生に尋ねたところ「そのサイズなら、糞の中に骨が入っているはずですよ。サキシマスジオでしょう。」と即座に教えて下さったのが印象的でした。木の上で鳥の巣を狙ったり、オオコウモリの子どもを捕食することがあるようで、糞をばらして骨を探せば何を食べているか解るよと教えて下さいました。太田先生はとても面白い、僕の大好きな先生です。
トップの写真のキャプション↓
(あきら)