屋台の味の、チャイ。

IMG_1753強い北風が吹き続ける寒い1日。
石垣島だって、冬は寒い。

今は15度cだけど、
冷たい海からの湿った風が
吹いているから、体感温度は
ぐっっと下がって居るに違いない。

トコ冷えする室内で事務仕事を
していると、気分だけでも暖め
たくなる(暖房ないし)

twitterにも書いたけど、チャイをいれたんだ。
インド帰りの友達が「屋台の味より旨いでー」と喜んでくれた、チャイ。

レシピは、インド料理屋で働いてたずっと前の彼女が教えてくれたもの。
茶葉、湯、ショウガ、カルダモン、クローブ、シナモン。
少し煮出したら、牛乳をいれてぼーーっと待つ。
沸騰すると吹きこぼれるから、その手前でゆっくりとコトコト。

古びた汚い瓶の中に入ってるクローブが、残り半分になった。
ずーーっと前にインドネシアに嫁いだ親戚を訪ねたときに
小さな市場で買った物。
スパイス料理が好きだから、10種類くらいのスパイスを買いたかった。
「これこれこれ」と指をさして 大きな籠からスパイスを選ぶんでいくと、
思ったよりも高い金額で、残念だけど金がないって身振り手振りで伝えた。
帰ろうとしたら「ですかうんとぅ」と、一言。
ディスカウントさえ解らなかった僕は(笑)
「英語わからん」と日本語で話す。
そこから紙に数字を書くだけのやりとりが始まった。

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「こんなにスパイスをどうするの?」
という身振り手振りのおばちゃんに、
「フレンドに分ける(日本語でそのまま)」
とか、「カレーが好き」とか、
お互いわけのわからないやりとりがしばらく続いた。

「これ以上は無理!下げられない」
「じゃぁ、いらない。ばいばい」
言葉の壁が双方のストレスで、
もうだめかとお互いに思ったが、
おばちゃんは「じゃぁいくらなら買うの!」と。
財布の中身を出して、これしかないんだって言うと
全く持って呆れた顔で肩を落とされた。

僕も旅行者にしてはみすぼらしい格好だったし、
当時はパナリ島(新城島)で働いていたから、
インドネシア人に劣らず真っ黒に日焼けしていた。
それに金も持っていない。
もう日本人のイメージからかけ離れていたんだろう。
そのやさしいおばちゃんは、少しお金を残してくれて、
僕の欲しい量より少し少なく分けてくれて、
最後に呆れた笑顔で、何か向こうの言葉を言ってくれた。
「ありがとうございました」って、頭を下げて市場を後にした。

後々、その親戚のダンナ(スラウェシ島出身のキックボクサー)
に話をしたら「君は凄いな!!僕らが買う値段とほとんど同じだぞ!」
そう言って彼は僕の買ってきたドリアンを「これは80点の代物だ!うまい!」と平らげた。
日本人が美味しいドリアンを買うことも珍しいんだとか(僕には臭くて食えなかった)
マンゴスチンだけは「観光値段だね」っていわれたけど、
近くにあった植物園では、タダでカカオの果実をいくつもくれるし、
どこに行ってもじーちゃんやばーちゃんに好かれる僕の体質は変わらないらしい。

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そんなことを考えていたらチャイが沸騰して、
このブログを書いていたら、冷めてしまった。

一杯のチャイを飲みながら、
ちょっと前の事を思い出せるのが嬉しい。
思い出が 色あせないのも、
クローブが何年も残っているのも、
きっと一冬にいれるチャイの量が
少ないからなんだろうな。
10杯も、20杯もいれないから。
夏が長いし、冬も暑い日は暑いし。
今新しい事務所の図面もひいてる。
秋口からずっと内装を考えてるけど、まだきまらない。
事務所からは海が見えて、夜はホタルと星が見える。
冬は暖かいチャイや珈琲を、夏はとなりのばーちゃんが分けてくれる
果物を使った冷たいフレッシュジュースをいれるので、
近くにきたときには、遊びに来て下さいね。

さ、事務仕事再開。

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