雲に包まれた美しい森に300匹のホタルたち

昨日のホタルツアーのブログです。

ホタルスポットで車を下りてツアーの準備をしていると、「これは何の声ですか?」と目を輝かせて質問された方がいました。皆で耳を澄ませて声を聞くと、「6種類聞こえました!」というお客さまも。こんなに早い時間から森が活気づくのは珍しくて、今夜のホタルツアーは特別なものになりそうな予感がしました。

今日はホタルには最高のお天気。島中が分厚い雲包まれていて、標高200m程度の場所にまで雲が下りてきています。「ぼくらが行く場所も雲の中かも」とガイドのわたしは一人でニヤニヤしていました。森は恋の季節を迎えた生きものたちで活気づいていて、ホタルたちもその代表格。雨が降り、湿度が高い夜は生きものたちの声も沢山聞こえ、ホタルも大乱舞が予想されるのです。

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植物のガイドをしているとあっという間に時間が過ぎ、ホタルたちが光り始めました。ホタルをはじめて見る方も多く、感嘆の声から良い表情をされてるなと読み取れるほど、皆さん嬉しそうな声をされていました。

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私たちの目の前では300匹以上のホタルたちが乱舞していて、「数万匹が飛ぶ、という本州のある場所にいったことがあるけど、こっちの方が断然良かったよ」というお客さまも。「ガイドさんのお話しがすばらしい」と、ホタルもわたしもお褒め頂けて、とても誇らしい気持ちでした^^

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最近はホタルスポットが有名になり(※1)ホタルが光っている最中に車が通るようになってしまいました。「車の光ってこんなに明るかったんだ。人間って明るすぎるんですね」とホタルの気持ちになってくださった方も。

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下の写真は、車がロービームで通過した時に撮った一枚。ホタルたちは強い光を浴びると森の奥へ、林床へと逃げ惑います。私たちだって、もの凄い大騒音の中で大事な会議や打ち合わせ、できないですよね。ホタルたちにとっての明かりは、わたしたちにとっての騒音とおなじです。

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今夜は分厚い雲のお陰で本当に真っ暗闇でしたが(空港ができて明るくなりました)、途中から、参加者の皆さんが見えるくらい明るくなりました。それに気づいたとたん、お客さまの「風だ」という、心地よさそうな声が聞こえました。

息吹を吹き返したかのように、林冠部が風にざわめき、森が動き出しました。「星を見たかったんです」というお客さまに「今夜は星が見えるかも」と言うと半信半疑な顔をされていましたが(辺り一面の曇り空ですから仕方有りませんね)、送迎が終わって22時を過ぎるころには、市街地は雲が全くなくなり、空にはシリウスやポルックスたちが輝いていましたよ。皆さん見れたかな。

今夜もホタルツアーに来て下さって、ありがとうございました!
また石垣島にホタルを見に来て下さいね。

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※1、ホタルを見に行く時に車や懐中電灯の明かりをつけないでください。ホタルたち(オスメス)が出会えず、その日には子孫が残らなくなってしまったり、ホタルに無駄な体力を使わせ、タダでさえ短い寿命をさらに短くしてしまう可能性があります。ホタルを有名にしたのは私たちですが、私たちはホタルの見方などをHPを通じて周知し、ホタルが減らないように努力しています。ですが、新聞やラジオ、ネットメディアはスポットを明かすだけでホタルの見方については「光をつけないように」の一言程度。これでは何の意味もありませんし、ホタルにとっては迷惑極まりないものです。私はこうした無責任極まりない広報行為を心底嫌っています。残念なことですが、やはり自然を変えてしまうのは我々ヒトです。ですが、どうせ変えるなら、ホタルがいっぱい見られる森!に変えませんか?そんな場所を、100年、200年先の子孫に残してあげたくありませんか?先達が作り上げたそんな場所を引き継いだ子孫たちは、その森をもっと愛せると思います。我々の小さな地道な努力がなければ、このホタルたちが減っていくことは間違いないでしょう。

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