雨が降ると桶屋、ではなくカンムリワシが現れます。

りんぱなのお店にカンムリワシ現る!

突然の大雨が止んで、お店の扉を開けると、お店に引き込んでいる電線にカンムリワシがいました。
目があってお互い一瞬とまって、でも、また何事もなかったかのように、それぞれ自分の時間に戻ります。
野生動物とのすれ違いは、いつもそんな感じが好きです。でも、あんなに間近で見るのはひさしぶり。
勝手口からお店に戻って、やっぱり写真を撮ることにしました。

カンムリワシ

りんぱなの電線に来たカンムリワシ

(折角なので、カンムリワシのことを紹介しようと思うのですが、カンムリワシの気持ちになって書いてみます)

自己紹介

名前:カンムリワシ (冠鷲)
学名:Spilornis cheela
好物:キシノウエトカゲ(国の天然記念物)、セマルハコガメ(国の天然記念物)、オカガニの仲間、ヘビやカエル、昆虫。なんでも食べるよ。

カンムリワシの写真

羽を広げて乾かす

資格、特技など:
国の特別天然記念物です。環境省レッドリストでは絶滅危惧1A類に指定されてます(八重山にしかいないので)。他にも種の保存法で保全されている他、国際的にはワシントン条約や、国際自然保護連合のレッドリストにも指定されています。
最近は新石垣空港のキャラクターになりましたが、以前は具志堅要項のキャラとして有名でした。

日常
性格はのんびりしています。若いとき(巣立ち後すぐは特に)は食べるのに必死で、知らない大人(成鳥)が捕まえたトカゲをねだって大声をあげたりします(成鳥優しすぎ。最後諦めてくれたもんね)が、大人になると高い木や電柱の上から畑や草原にいる生き物を探して捕れるようになります。要領よく道路で車に轢かれたトカゲやカメ、カエルなどを見つけて食べることもありますが、私まで轢かれることもあるんです。実は体が大きいので、スグに飛び立てないんです(具志堅用高や、チョウゲンボウの機敏性が欲しい)。ゆっくり運転してくれると種の保存の観点からありがたいですw。羽が大きいけど、森の中に入って渓流に住むカニを食べるのも好きです。

私の見つけ方:
日の出頃に地面に降りて食事するほか、トラクターや刈り払い機など、人間が草を刈っている側の木や電柱に止まります。雨が上がり日が出ると電柱の上などで羽を広げて乾すので、見つけやすいのはこの時がいいかも。

カンムリワシの写真

早く乾かないかな。

道路脇にいるのを見かけたら
冬場は巣立ちの時期なので、お腹が空いて道路脇にいたりすることもあります。そんな時は、りんぱなか、環境省に電話してください。もしかすると、車に当たったりして羽が折れ、休んでいるのかもしれないので、近寄らずに少し離れたところで見てください。やっぱり人間は怖いので、逃げようと羽を動かして余計に羽を痛めてしまうかもしれません。りんぱなに電話してもらえば、双眼鏡を借りれるし、タイミングが合えばガイドが色々教えてくれますよ。 tel:0980-88-2071

カンムリワシ採餌

環境省職員と共にしばらくの間採餌を手伝う。

この写真は2008年に道路脇で見つけた若鳥で、自力で採餌出来ない程弱っていたため環境省職員を呼び、その後、しばらくの間私がこの場で餌を与え続けた。1週間ほどで自力で飛んでいった。

石垣島新空港キャラクター、パイーグルの元キャラ

「パイーグル」こと、そのマスコットは、八重山の方言っで「パイ=南」とイーグルを
掛け合わせた名前。

カンムリワシの名の由来は、怒ると(警戒する)逆立つ「冠羽=調べること」からきていますが、
アンテナを張って空港の、空の安全を見守って欲しいですね。

カンムリワシの威嚇

風で逆立つ冠

(後ろから風があたって逆立ってた冠)

島内にどれだけの数のカンムリワシが住んでいるか、実は正確な数は把握出来ていないのですが、環境省石垣自然保護管事務所(国際サンゴ礁研究モニタリングセンター)主催の全島一斉カウント調査では、石垣では110匹ほどが確認されました。(といってもこの調査は島内のあちこちに散らばったボランティアが、同時刻に、その周辺にいたカンムリワシをカウントする、というだけのものなので、この数字がそのまま正確な生息数とはいえないでしょう)

rinpana.com 008

りんぱなでも、ツアーの最中で時々このカンムリワシを見ることができます。マンタツアーでシュノーケリングの練習をする底地ビーチにも住んでいるし、泳いでいる時に飛んでいる姿を見ることができるかもしれません。島の生き物との素敵な出会いがあるといいですね。

あきら

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